ヘルメス バナナが守り続ける「手でちぎる」という仕事
サントリー大阪工場では、リキュールの「ヘルメス バナナ」を仕込む際、今もなお人の手で一本一本バナナの皮をむき、適切な大きさにしてから浸漬する工程を大切にしています。
一見すると、少し遠回りにも思えるこの作業。しかし、この手仕事こそがヘルメス バナナならではの香りを支える、大切なものづくりの一つです。
バナナは、とても繊細な果実。熟した果実は空気に触れるとすぐに変色が始まり、香りも少しずつ変化していきます。
そのため、大阪工場では十数名のスタッフが手際よく皮をむき、一本一本の状態を確かめながら仕込みを進めていきます。
さらに特徴的なのが「適切な大きさにする」工程です。バナナは、包丁できれいに切り分けるのではなく、手でちぎります。
これにより果肉の断面が自然に広がり、バナナが持つ香りの成分を効率よくスピリッツへ移すことができます。
ほんの少しの違いですが、その積み重ねが、完成したリキュールの豊かな香りにつながっていくのです。浸漬を終えた原酒は、そのままでは終わりません。
続いて行われるのが「減圧蒸溜」です。通常よりも低い温度で蒸溜することで、熱による香りの変化を抑え、まるで熟したバナナをそのまま頬張ったような、みずみずしくフレッシュな香りを丁寧に閉じ込めていきます。
効率だけを考えれば、機械化できる工程もあるかもしれません。それでも、「手仕事」にこだわる工程もあります。その理由は、素材が持つ香りをできる限り自然なまま引き出したいという、ものづくりへのこだわりがあるからです。

やさしく甘いバナナの香り。その一杯の背景には、果実と向き合う職人たちの手仕事があります。
大阪工場では今日も、一つひとつの工程を積み重ねながら、長く愛され続けるヘルメス バナナの味わいを守り続けています。

ものづくりの魅力を体感しに是非お越しください。