樽でもう一度生まれ変わる。山崎蒸溜所貯蔵梅酒(※)を育てる「時間」という素材
梅酒は、梅を漬けた瞬間に完成するお酒ではありません。むしろ、時間を重ねることで、その個性は少しずつ育っていきます。
梅酒は梅を漬けてから半年以上の時間を経て梅酒となり、それをさらに樽に入れることで山崎蒸溜所貯蔵梅酒になります。
大阪工場で梅を漬けた後、じっくりと時間をかけて作られた梅酒は、さらに山崎蒸溜所に運ばれます。
そしてウイスキーの熟成に使われた樽へと受け継がれ、ゆっくりと味わいを深めていくのです。
この樽で時を重ねることで、梅酒は少しずつ表情を変えていきます。樽から移るのは、ほのかなバニラ香やウッディな香り、そしてまろやかな余韻。
梅の爽やかさに樽由来の奥行きが重なり、果実酒でありながらどこかウイスキーを思わせる味わいへと育てます。
樽は、ただ保管するための器ではありません。
長い年月をかけてウイスキーを育ててきた樽には、木が持つ成分や香りがゆっくりと息づいています。
その樽で梅酒を貯蔵することで、木樽由来のやわらかな甘い香りや複雑な風味が少しずつ移り、味わいの立体感が増します。時間が経つほどに、梅と樽、それぞれの個性がゆるやかに溶け合い、新たな表情を見せます。

すでにお気づきかもしれませんが、この発想はサントリーが長年培ってきたウイスキーづくりの知見から生まれました。
樽貯蔵という技術を梅酒にも活かすことで、果実そのものの魅力だけでは表現できない、深みのある味わいを目指したのです。
異なる酒づくりの技術が出会うことで、新しいおいしさが生まれる。それもまた、サントリーならではのものづくりの面白さと言えるでしょう。
大阪工場での仕込みは、この味わいづくりの第一歩です。梅の個性を丁寧に引き出し、その香りを次の工程へとつないでいく。
素材を活かす技術と、時間を味方につける技術。その二つが重なって、一杯の山崎蒸溜所貯蔵梅酒は完成します。
グラスから立ちのぼる、やわらかな梅の香りと深い余韻。
その一杯には、大阪工場での仕込みから始まり、樽の中で静かに育まれた時間が息づいています。果実の香りとウイスキーづくりの知見が出会うことで生まれた山崎蒸溜所貯蔵梅酒。
その味わいには、サントリーが受け継いできたものづくりへの挑戦と、時間をかけて磨き上げる技術が静かに込められています。

ものづくりの魅力を体感しに是非お越しください。