限られた旬を香りに。ROKU〈六〉を彩る山椒
工房録 07

限られた旬を香りに。ROKU〈六〉を彩る山椒

2026.10.02

ROKU〈六〉を構成する6種の和素材。

春を思わせる桜花・桜葉、爽やかな香りをもたらす柚子、味わいに厚みを与える煎茶・玉露。そして、山椒です。

ROKU〈六〉に使われる山椒は、華やかでみずみずしい香りを持っており、その個性を生かすために、素材選びから蒸溜に至るまで、さまざまな工夫が重ねられています。

今回は、ROKU〈六〉の余韻を支える山椒の物語をご紹介します。

ROKU〈六〉で使用しているのは、和歌山県産(*25年10月時点の主産地)の「ぶどう山椒」という品種です。「ぶどう山椒」は、国内でも代表的な山椒の品種として知られ、香りの豊かさやスパイシーさを特長としています。山椒というと、スパイシーな香りをイメージする方も多いと思いますが、実はミカン科に属する植物のため、スパイシーさの奥に、柑橘を思わせるような爽やかで華やかな香りも秘めているのです。

ROKU〈六〉で使っている乾燥山椒が収穫されるのは、香りが最も豊かになるタイミングである7月中旬から8月上旬頃。一年のうち、わずかな期間だけです。その収穫は機械ではなく、人の手で行われます。一粒一粒を丁寧に摘み取る作業は、決して簡単なものではありません。

ROKU〈六〉の中味開発に携わる担当者も実際に収穫を経験し、「農家の皆さんが一つひとつ手で収穫されていることを実感し、改めて感謝の気持ちを持った」と話します。

丁寧に収穫された山椒は大切に運ばれ、浸漬・蒸溜されます。ROKU〈六〉では、山椒本来の香りを引き出すために、「減圧蒸溜」という方法を採用しています。圧力を下げることで、通常より低い温度で蒸溜できるため、素材に必要以上の熱を加えることなく、山椒のフレッシュな香りをお酒へと移すことができるのです。

 

こうして丁寧に蒸溜することで、ROKU〈六〉ならではの繊細な香味が生まれます。

山椒は、ROKU〈六〉の味わいの「フィニッシュ」に個性をもたらす素材です。ピリッとしたスパイシーさが味わい全体を引き締め、柑橘を思わせる華やかな香りが、明るく印象的な余韻へと導きます。

限られた時期に丁寧に収穫され、その香りを余すことなく引き出す蒸溜技術。

ROKU〈六〉のグラスを傾けるときは、口に含んだ瞬間だけでなく、最後に残る香りにも意識を向けてみてください。そこには、山椒がもたらす華やかで心地よい余韻が広がります。

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限られた旬を香りに。ROKU〈六〉を彩る山椒
今回ご紹介したROKU〈六〉は大阪リキュール・スピリッツ工房で造られています。
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